盛砂 in 永観堂(えいかんどう)

またまた京都へ行ってきました。


永観堂(えいかんどう)は、
もみじの紅葉で有名なお寺です。
永観は、昔のお坊さんの名前です。
「みかえり阿弥陀」という、顔が振り返った珍しい仏像も、
あります。


でも行ってみて一番ときめいたのは、
もみじでも、みかえり阿弥陀でもなくて、
庭にある「盛砂」でした。
その字の通り、庭に白い砂を長方形に盛ったものです。
昔は、それに月の光を受け、
明かりとりに使ったという話も。


どんな風にあかり取りに使ったかは、よく分からないんですが、
白いと光が反射するし、なんとなく庭が夜に明るくてよい、
とかそういうことでしょうか。
哲学の道にある「法然院」にも、
これがあったような。。


「月の光」を使って、庭を明るくしよう、
さらに見た目もきれいな感じで、という意図がステキです。


何の主張もなく、ただ自然に存在するきれいなものを利用して、
便利なものを作りましょう、というムダのないシンプルな物作り。


ほぇー、っとため息がでるばかりです。