太郎と花子の情事

ふと、窓の外を見る。
空が夕焼け色に染まっている。
あぁ。
もう夕方か…。
1日が終わるのは早いものだ。


その時、私は席を立つ。
私の仕事が始まる時間だ。
その場所へと急ぐ。


今日も4組のペアが来た。
私は彼らを、速やかに個室に案内する。
今来たカップルは、太郎と花子と名乗った。


太郎「花子さん…。」
花子「太郎さん…。」
私「では、ごゆっくり」
パタン。(ふすまを閉める)


私が彼らに干渉することはない。
夜が明けるまで、ふすまを明けることもない。
それは決まりごとだ。


最近、こんなことばかりしている。
私はしばらく、こんなことを続けるのだろう。
何のために?


そう…。


卒論のために!


ゼブラ君に卵をわんさか産んでもらわないと.
実験できないからね。


ゼブラの飼育室に、通っております。
卵いっぱい、取らなきゃ。


月曜、中間発表。
週末は、パワーポイント作りです。
がんばります。


…ちょっと、ドキドキした?