いっぱい書いた
- 作者: 五味太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1999/02
- メディア: 単行本
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以前載せた「大人問題」の続編です。
学校とか、社会とか、普段生活している場所で、
「いいこと」だとか「そうなっているんだよ」
とされることに
「おや?」と1度でも感じたことがある人には、
おすすめです。
最近、NHKの連ドラを毎日見てるんですが。
(↑おもしろいよ)
昭和の戦争前の話です。
主人公の女の子がピアノが好きなおてんばで、
音楽学校に行きたい、と言っています。
でもこの時代は、「結婚して家庭に入ること」
が第一です。
多くの人は反対するわけです。
もし女の子が今の時代に生まれて、
同じことを言ったなら。
「夢があること」をよしとする今なら、
多くの人は賛成することでしょう。
昔は生活していくことで精いっぱいだったと思います。
毎日無事にご飯を食べて生活していくことが、
一番大事だったんです。
今は家事をしなくても食べようと思えば食べられる。
毎日生活することに不自由しなくなって、
当たり前になってしまったから、
「それが1番大事」だと思うことができません。
だから、「ステータス的なものを持っているか」「充実しているか」「夢があるか」
といった「自分」の状態に価値を置く時代なんやと思います。