ぼくには数字が風景に見える

ぼくには数字が風景に見える

ダニエル・タメットさんという、
サヴァン症候群アスペルガー症候群
(どちらも脳の発達障害)を生まれつきもっている
イギリス人の自伝。


音楽、美術、数学など右脳が働く分野で、
秀でた才能をもっているが、
聴覚や触覚に敏感すぎるために、
日常生活を送ることが難しい。


小さい頃には、
その性格のためになかなか周囲に馴染めず、
ずいぶんと苦労をした話が書いてある。


そんな人が、
自分の得意な能力を静かに伸ばしていって、
(数字や言葉を扱う分野)
パートナーに出会って、という話が書かれてある。
(自分がゲイだということも、隠さずに書いてある)


小さい頃の話は、
切ないようなすっぱいような話だけれど、
年齢が上がるにつれて、
やっと歯車が回っていくような感じだ。


すべて一人称で書いてあるので、
エッセイ風で読みやすい本です。